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グリーンスムージーにほうれん草は生で使って大丈夫?アクが危険!?

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グリーンスムージーといえばほうれん草と言えるほどグリーンスムージーのレシピではよく目にする葉野菜です。グリーンスムージーのレシピ本やネットでレシピを検索してもほうれん草を使った多くのレシピが紹介されています。当サイトでもほうれん草を使ったレシピは専用ページを作って様々なレシピを紹介しています。

しかし、ほうれん草を生で食べると聞くと詳しい理由はわからなくても「何か体に悪いんじゃなかったっけ?」というのはみなさんすぐに浮かびますよね?

今回はグリーンスムージーでは定番の材料となったほうれん草をそのまま生で使っても大丈夫なのかどうかを解説したいと思います。

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ほうれん草に含まれているアク(シュウ酸)とは?

昔からほうれん草を生で食べることを避けてきた一番の理由はほうれん草に含まれる「シュウ酸」という成分にあります。シュウ酸は大量に摂取するとカルシウムと結びつく性質があることから本来であれば体に吸収されるカルシウムと結びつきカルシウムの吸収を阻害したり、腎臓や尿路に結石を作る原因となることがあります。シュウ酸は染物や漂白などにも使われており日本では劇物にも指定されています。

これだけ聞くと「そんな危険なものを生で食べるのか!?」と思われてしまうかもしれませんが、人体に影響するのは大量に摂取した場合です。グリーンスムージーに生でほうれん草を入れたところで摂取されるシュウ酸の量はたかが知れた量ですので人体に害をもたらすほどの量ではありません。

そもそも、「シュウ酸=ほうれん草」のようなイメージがありますが、シュウ酸はほうれん草にだけ含まれているものでもなく、もっと私たちの身近なものです。例えばみなさんの知っている野菜では、タケノコ、ヨモギや薩摩芋、里芋、セロリ、パセリ、トマトなどほうれん草以外にも様々な野菜にシュウ酸が含まれています。また、煎茶2g(シュウ酸1.044g)にはほうれん草100g(シュウ酸0.65g)より2倍近くのシュウ酸が含まれていますが、煮汁であるお茶は普通に飲まれています。

ほうれん草のシュウ酸が結石などとして人体へ害となるのはほうれん草1kg以上を毎日食べ続けた場合くらいなものですので基本的には気にする必要はありません。ただし、すでに結石がある方などは摂取を控えるようにしましょう。

グリーンスムージーに使うほうれん草は茹でた方が良いの?

先の説明のようにほうれん草に含まれるシュウ酸の量は1回あたりにグリーンスムージーに使われるほうれん草を多めに使ってもとっても人体に影響を与えるほど摂取できないためシュウ酸を抜くためにわざわざ茹でる必要はありません。

ではなぜ食卓に並ぶほうれん草のおひたしや和え物は茹でてアク抜きをするのかというと生のままだとエグミがあるからです。ほうれん草は生で食べるとシュウ酸によるエグミや苦味があり美味しくありません。私たちがほうれん草を使って料理をする際に茹でる理由はほうれん草のシュウ酸による人体への影響を避けるというよりはシュウ酸によるエグミや苦味をなくし美味しく食べるためなのです。

グリーンスムージーは「手間なく美味しく野菜を摂取できる!」というコンセプトなのにほうれん草を使うたびに茹でていてはめんどくさくて仕方ありません。グリーンスムージーにほうれん草を生で使っても一緒に使うフルーツによってエグミや苦味を感じにくくなり美味しく食べられます。ほうれん草のビタミンやミネラルを最大限に摂取するためにもほうれん草は下茹でせずに生のまま使いましょう。

【POINT】料理の際にほうれん草を茹でるのはエグミや苦味をなくし美味しくするため。フルーツで味を整えられるグリーンスムージーではほうれん草は生のまま使っても大丈夫です。

グリーンスムージーのレシピは頻繁に変えよう

先の説明にある通り、グリーンスムージーに使う程度の量ではほうれん草を生で食べることにより摂取されるシュウ酸の量から結石など人体に悪影響を及ぼす危険性はほとんどありません。しかし、自分の体が結石のできやすい体質であるかしっかり把握できていない人も多いこともあり、リスクを最大限に抑えるために当サイトではずっと同じレシピを使うことなく、レシピは定期的に変更することをオススメしています。

また、レシピを定期的に変更することは様々な種類の野菜や果物の栄養素を補うことになりますので栄養素の偏りをなくすことにも繋がります。

【まとめ】グリーンスムージーにはほうれん草を生のまま使って大丈夫!

今回はほうれん草に含まれるシュウ酸について説明しましたが、シュウ酸は多くの野菜や根菜に含まれておりみなさんが思っているほど気にする必要はありません。それよりもグリーンスムージーの場合は葉野菜と一緒に使われるフルーツの方が問題があります。

もともとグリーンスムージーは海外発祥の飲み物ですのでレシピも海外由来のものが多く、レシピに使われるフルーツはバナナやマンゴー、パイナップルなど海外産のフルーツを使ったレシピが多く紹介されています。海外産のフルーツを使う際に皮付きのままミキサーで攪拌している方も多いとは思いますが、海外産のフルーツの場合はポストハーベストなどの農薬が気になります。

ほうれん草のシュウ酸を気にするくらいであれば海外産の葉野菜やフルーツの農薬の方がよっぽど危険です。上の図は年代別の農薬の使用量と子供への影響をグラフにしたものです。詳しい説明は下記のグリーンスムージーの材料の農薬の記事で書いていますので合わせてご覧ください。

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